15.11 星莲船


娜兹玲 (ナズーリン Nazrin)
鼠の妖怪で、野鼠を操って捜し物を見つけることができる。また、ダウジング用のロッドやペンデュラムも所持しており、物を探し当てるような能力も使用可能と思われる。 毘沙門天の使いでもあり、毘沙門天の代理である星の監視役として、立場上では星の部下となっている。星蓮船では主人公との戦いの後撃破されずに逃げ出すことに成功しているなど、鼠らしく狡賢さも持ち合わせている。


  • 關係人的對象:仕事上の立ち位置から見て、命蓮寺に訪れる人妖とはコネクションを結ぶ機会がある。鼠としての警戒心の強いイメージや、本来の上司は毘沙門天である、という立ち位置の違いから、すぐに外部のキャラクターと打ち解けるかどうかは不明なところがあるので、その点も考慮して設定を行うとよい。
    同じ妖獣とのコネクションという方針も考えられるが、鼠のような同族以外であれば他の種族と大して変わらないとも考えられる。
    また、本編では星の依頼で動いていただけだが、ダウザーとして捜し物を請け負うことがある、という設定もできる。この場合、多少ビジネスライクな関係になるが、依頼を通じての間柄、というコネクションも可能になる。


  • 情報源:「探し物を探し当てる程度の能力」使ってもらうことができれば、何かを探している状況では強力な助っ人になる。また、野鼠の知性に制限されるものの、野鼠を使ってその他の情報を探し当てることもできる。
    情報源としては命蓮寺の出来事などを知っている可能性があるが、余計なことを話したりしないような十分な慎重さを持ち合わせていると思われる。


  • 援助:きちんとした対価を支払うなどして捜し物をしてもらう、という形での援助がもっとも強力であり、使いやすい方法となる。設定次第では様々なアイテムや財産などを所持しているとする余地もあるが、これらを貸し出すなどしてもらえるかは交渉次第となる。「宝塔の持ち主から、ふっかけられたものの取り返してきた」という過程が交渉によるものだとするなら、それなりの交渉能力も持ち合わせていると考えられる。


  • 委託之類:宝塔を抜きにすれば、本人の戦闘能力などがそれほど強力でもないことを考慮すると、捜し物にまつわることで解決しきれない障害(特に、内容が命蓮寺に関わらないものの場合)については、他人に依頼することも考えられる。また、命蓮寺の中では自由な立場にいるため、何か問題が起きたときに水面下で外部と交渉する、といった役割を果たすには適切な人物とも言える。

多多良 小伞
使われなくなった傘が化けた、からかさお化け。人間を驚かすことを存在意義としているが、驚いてくれる人間がいないため、驚かし方を勉強中。


  • 關係人的對象:原作で「通りすがりの妖怪」と言われている通り、人間を驚かすことだけを目標に気ままに暮らしている妖怪の1人と見られるため、偶然出会って仲良くなった、という形でのコネクションを結びやすい。「驚かし方を勉強中」という設定から、何らかの心得のある者には弟子入りのような形で関係を結ぶことが考えられるし、そうでなくとも「意気投合して驚かせる工夫をしに行った」という形で友人関係を設定することもできる。同じような器物が化けた付喪神であれば、互いの共感などでさらに関係を結びやすくなる。但し、人間に大切にされて妖怪になった部類の付喪神とは相性が悪いかも知れない。
    一方で、人間には要らない傘として捨てられた記憶などもあり、とにかく「驚かすべき相手」であるため、コネクションはやや結びにくい。
    星蓮船の事件の後は「白蓮を驚かせに命蓮寺へ行ってみようと考えている」という記述があり、このときに命蓮寺のキャラクターと何らかの関係を持った可能性も考えられるため、そちらからコネクションを結ぶことも可能。


  • 情報源:気ままに暮らしている妖怪であり、何らかの事実を目撃した、といった情報以外は持ち合わせている可能性は低い。


  • 援助:能力を役立ててもらうとすれば、人間や妖怪を驚かせることになるが、本人が上手くできていないようで、役に立てるのは難しいと考えられる。一方、スペルカードを見る限りでは、雨や水にまつわる能力も持っているようで、これらを役立ててもらえる可能性もある。
    報酬として物品を要求することは考えづらい。人間を驚かす手伝いなどが適切とも考えられる。


  • 委託之類:人間を驚かす方法を探している、という点では、手伝ってくれる妖怪などを探している可能性はあるが、何か異変などに巻き込まれでもしない限り、シナリオの導入となるような依頼などを持ってくることは少ないと思われる。

云居 一轮 & 云山
白蓮に帰依している妖怪で、星蓮船の異変の時は船の番人をしていた。真面目だが機転の利く性格で、入道を使う程度の能力を持ち、雲でできた入道である雲山を操る。 雲山は形や大きさを自在に帰ることができる妖怪で、根は優しいが頑固親父そのものといった性格をしている。 雲山がどの程度自由に行動できるか不明なため、ここでは一輪とコネクションを結ぶことを前提に、まとめて紹介する。


  • 關係人的對象:一輪は命蓮寺で白蓮のために働いていると思われるため、寺を訪れる人妖とコネクションを結ぶ可能性がある。外見などから彼女自身も仏教に近い出自を持つと考えられるので、同じく仏教を信仰している者であればより関係を結びやすい。命蓮寺の主なキャラクターの中では人当たりがよいと思われるので、窓口役としては適切と言える。
    雲山とコネクションを結びたければ、まず雲山がどの程度自由に行動できるかどうかの設定次第となる。頑固親父であるため、主に少女や少年であるPC達と親しくなるには何かきっかけがある方が望ましいが、一度親しい間柄になれば信頼の置ける関係となる可能性がある。


  • 情報源:命蓮寺に訪れる人々や妖怪について詳しく、そういった人妖から何か情報を集めていることも考えられる。
    また、雲の入道である雲山が上空から何かを見ていることなども可能性として挙げられる。
    その他、仏教については一通りの知識を持つと設定することもできる。


  • 援助:一輪本人が特に何か物品や財産を持っているとは考えにくく、能力も雲山を操ることを除けば特別な者は原作で言及されていないので、本人が直接何らかの形で手を貸してくれる、といった援助を除けば、命蓮寺での窓口役としての援助が考えうる可能性となる。
    謝礼などに固執することはなくとも、寺の運営に必要なだけのものを無理がない範囲で頼んでくることはあり得る。


  • 委託之類:本人に機転が利くこともあり、命蓮寺の関係で起こった事件などは、外部に依頼しに来ることが考えられる。
    命蓮寺そのものは人間と妖怪を平等に扱い、平和な共存を望んでいるため大きな問題を起こすことは少ないが、妖怪の保護に対する人間の反発や、問題を起こした妖怪に対する人間からの苦情、あるいは人間との間や妖怪達の間で問題を起こした妖怪が命蓮寺に助けを求め、命蓮寺を巻き込んでしまう、といった事件が考えられる。
    寺という立場ではあるが、里の人間からの寄進なども考えれば、必要ならば適当な謝礼は用意できると思われる。

村纱 水蜜
遙か昔に海で亡くなった人間の霊であり、それから長い間船を沈める船幽霊として、未練から海に縛られていた。白蓮に救われた後は彼女に対して深い恩を感じており、地中から解放された後、率先して白蓮を救おうとしていた。 「水難事故を引き起こす程度の能力」を持つほか、聖輦船の船長として船を操っている。白蓮が解放された後は、幻想郷遊覧船となった船の操船を任されている。


  • 關係人的對象:幻想郷遊覧船には人間や妖怪も乗ることができるため、船長として他人と接する機会はある。どちらかと言えば仕事に真面目な印象があり、本人が白蓮に帰依していると言えるほどなこともあって、親しくなるには何かきっかけが設定されていることが望ましい。
    また、地中に封印されていた、という記述から、地底の出身であれば旧知の間柄である可能性がある。その他、幻想郷にはない海出身の妖怪であれば、互いに親近感を覚えることも考えられる。


  • 情報源:船長としての仕事をこなしており、暇なときにも命蓮寺にいると考えられるので、そういった場所で見聞きした情報以外は期待し辛い。特に、白蓮に対して不利益になりかねないことは隠してしまうことも考えられる。
    この他には、利用できる場面は限られるものの、海や船といった事柄に関することも幻想郷では珍しい情報源となる可能性がある。


  • 援助:白蓮のことを第一に考えていると思われるため、手助けをしてくれるかは白蓮との関係などが重要になる。村紗自身が提供できる能力としてもっとも有用なのは船の扱いだが、聖輦船は彼女一人の自由になるものではないため、簡単に聞き入れてくれることはほとんど無いと考えられる。白蓮を含めて説得することができれば、魔界など外の世界も含めて船を出してくれる可能性はある。


  • 委託之類:遊覧船の船長としての仕事の間に見聞きした事件などについて頼み事をしてくる可能性はあるが、真っ先に相談する相手として白蓮たちがいるので、外部に相談するには何らかの理由が必要だと思われる。命蓮寺に関わることなどで、水面下で解決したい場合は部外者を頼ることも考えられるが、よほどの理由があり、なおかつ相手と村紗の間に信頼関係がなければ難しい。

寅丸 星
虎の姿をした妖怪で、財宝が集まる程度の能力を持つ。白蓮に人格を買われ、毘沙門天の弟子として信仰を集める役を果たしていた。毘沙門天から派遣された監視役であるナズーリンが部下の形で付いている。 白蓮が封印された後も毘沙門天の代理としての仕事果たし続けるなど、非常に優秀で、白蓮の封印を解放する方法を仲間に教え、中心的な役割も果たしている。一方で、白蓮復活のために必要な宝塔を無くしてしまうなどの一面も持つ(無くした経緯の設定次第とも言えるが)。


  • 關係人的對象:命蓮寺では立場上は信仰の対象であり、命蓮寺に訪れた人間や妖怪と知り合う機会は十分にある。人格面では優れているため、相手に良い印象を持たれやすいとも考えられる。一方で、個人的で親密なつきあいに発展するか否かはやや難しいところもあるので、寺に住み込んでいるPCとコネクションを結ぶなど、もう少し踏み込んだ設定があった方が望ましい。


  • 情報源:寺に集まる妖怪や人間の話を聞く立場にあり、本人が信仰の対象としての役割を持つこともあって、そうした話の中で何らかの人手による解決が必要な問題については、信頼できる人物や妖怪に託すことも考えられる。一方で、人から聞いた話を無断で広めたり、といった問題のある行為は明確に線引きすると思われるので、きちんと事情を納得させることができるのでなければ、情報源としてはやや使いにくい印象もある。


  • 援助:本人の能力に加え、命蓮寺にある物品による援助や、信仰を持って集まる人間や妖怪の助力を頼むことによる援助などが期待できるが、星なりの毘沙門天としての明確な基準で正当性を納得させられるのでなければ、滅多に星自身の力や影響力を及ぼすことは少ないと考えられる。


  • 委託之類:情報源の項で触れた通り、寺に集まる人間や妖怪の問題のうち、他人に解決を任せることもできると判断したものについては、何らかの形で依頼してくることが考えられる。とはいえ、問題が深刻であるほど、星の基準で十分な信頼を勝ち得ていることが条件となる。

圣 白莲
平安時代から生きる尼僧で、若返りの力を得て魔法使いとなっている。元々は死を恐れることから妖術や魔術の類に手を出しており、強い法力を持つ僧として妖怪退治を請け負う傍ら、それら自分の力の源を少しでも永らえさせるために妖怪の手助けをしていた。いつしか妖怪の方こそ救われるべきであり、仏法に則った平和な生活を送る妖怪と人間との共存が理想と考えるようになっている。妖怪を手助けする人間と見なされて封印された後もその信念は固く、解放されて以降、すぐに命蓮寺を人里近くに建立し、人間も妖怪も広く受け入れて信仰を集めている。


  • 關係人的對象:妖怪と人間が平等かつ平和に暮らすことを理想とし、積極的に行動する姿勢から、共感する者からは尊敬を集めやすく、困っている相手を助けようとする慈愛も持ち合わせているため、多くの人間や妖怪とコネクションを結びやすい。
    妖怪の方こそ救うべき対象と見ていることから、どちらかと言えば妖怪の方がコネクションの相手として適している。


  • 情報源:困っている状況を素直に伝えて頼むことができれば、たいていの場合は手助けをしてもらえる。但し、他人の不利益になることまで教えることはないので、白蓮が認めるように説得できるかどうかが問題となる。
    仏教や法術、果ては妖術などに至るまでかなりの知識を持つと思われる。魔界について詳しく知っているかどうかは設定次第。歴史に関しては、白蓮が封印される時期(平安時代末期からそれ以降と考えられる)までしか知らない。
    幻想郷に関する知識は命蓮寺を建てて以降の交流によるものがほとんどなので、知らない知識があってもよい。


  • 援助:妖怪や人間が困っているのであれば、可能な限り救おうとすることが考えられるので、様々な面で手助けをしてくれる可能性が高い。必要であれば、GMは白蓮が直接的な手助けをしない理由を用意しておく方がよい。(例えば、「他の重大な事項のために忙しい」といった理由付け以外に、「本人が解決すべき問題」といった説明も可能。特に、必要に迫られて事件や異変に関わるのではなく、自らの利益のために関わるのであれば、白蓮が必要以上に仲介する理由はない)
    援助の手段としては、本人の能力や知識に始まり、重大な問題であれば寺に集まる人妖を動員する、といったことまで可能性がある。
    白蓮は自分の理想に従って行動しているのであって、報酬を要求する場合などは少ない。(特に、関わるのが白蓮や親しい者達だけの場合)


  • 委託之類:命蓮寺に集まる人妖から何らかの相談があった場合に、白蓮本人が対応しきれなければ、他人に解決や手助けを頼む場合も考えられる。赤の他人でも良い、というわけでなく、白蓮の理想にある程度共感していて、協力関係を結べる者が相手となる。この点で、白蓮(またはその他の命蓮寺のキャラクター)をコネクション相手とする場合、白蓮の思想に対する態度を設定しておく方が望ましい。
    一方、白蓮自身が問題の源となる状況としては、妖怪を救おうとする信念を強く持っていることから、根本的な原理原則のレベルでの対立に巻き込まれるなどした場合に、より事態を解きほぐしにくい方向に進めてしまう可能性などが考えられる。
    仏法に帰依し人間を襲わない妖怪、という姿が旧来の妖怪の姿に反していることもあり。白蓮の思想がどのように幻想郷内で受け入れられるかは未知数とも言える。

封兽 鵺 (封獣 ぬえ)
平安時代から不可思議と恐れられ、退治されてきた怪物の正体。本人は人前に現れることなく、人間を正体不明の恐怖に陥れることを好む。正体を判らなくする程度の能力を持っており、星蓮船の異変の際は、ムラサ達の計画を邪魔して楽しむため、飛宝(飛倉の破片)に正体不明の種を植え付けていた。飛倉の破片が、それと知らない霊夢達にUFOのように見えたのもこの正体不明の種による。 他人が楽しそうに何かをしていると見えないところから邪魔をしたくなる天邪鬼な性格だが、現在は復活の邪魔をした自分をも受け入れてくれた白蓮に敬意を持ち、しばらくは白蓮に付いていくしかないと思っている。


  • 關係人的對象:現在は命蓮寺に現れることが多く、そこで出会う可能性があることに加え、性質としては悪戯好きな妖怪であり、命蓮寺にいても気ままに遊んでいる時間も多いと考えられるため、その他の場所でも出会う機会は比較的多いと言える。但し、隠れて邪魔をし、正体不明なままに留まることを好む天邪鬼な性格から関係を深めるのは難しく、コネクションを結ぶ際は何らかの説明があることが望ましい。


  • 情報源:長く生きている妖怪であり、知識は相応にはあると考えられるものの、性格上情報を教えずに混乱している様子を楽しむことが多く、情報源としては活用しづらい。その他、命蓮寺で見聞きした情報や、遊んでいるときに遭遇した出来事の情報などについても同じことが言える。
    情報源として活用できる場合としては、誰かに情報を教えることでより事態が混乱するような場合が考えられる。


  • 援助:正体不明の種を植え付ける能力など、他人を攪乱する能力には長けている。とはいえ、性格の問題で素直に頼み込んでも能力による援助を行ってくれるとは考えにくい。
    報酬などを求めているわけではなく、ぬえを楽しませるような要素を見せるなど、ぬえの興味を誘うような交渉が重要となる。


  • 委託之類:天邪鬼な性格から、自分が置かれている状況を他人に説明して手助けを頼むようなことは考えにくいが、1人では解決できないような事態で、なおかつ白蓮などには隠したい状況の場合は余所の者に頼むことも考えられる。
    能力を使用して、正体不明のまま状況を整えて他人を巻き込む、といった手段をとる可能性もある。
    ぬえ本人が問題の原因となる場合を考えれば、事件や異変がぬえの悪戯によりさらに混乱してしまう場合や、主に命蓮寺に関わる事件を解決するためにぬえが能力を用いて他人を巻き込む場合などが考えられ、こういった導入の方が適しているとも言える。


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